一般NISAよりも積立NISAが有利になる条件を計算してみた

入金額が小さい人以外は一般NISAを選ぶべきという記事を前回書きました。積立期間の5年と20年で比べてみたのですが、積立NISAの20年目はまだその年に投資をした分は運用1年目ですから比較するには不利な条件でした。
入金力が高い場合でも積立NISAが有利になる条件を知りたくなり、積立NISAの運用期間全部を考慮して2022年から年120万円を投資で新NISAの延長は無しという条件で計算してみました。
ちょっとややこしい一般NISAですが、2023年で終わり2024年から新NISAとなることが決まっています。制度が少し変更になるのですが、細かくは今回触れないことにします。
新NISAは2028年で終了です。対して積立NISAの積立期間は2037年まで運用は2056年までとなっています。
一般NISAでの投資を分かりやすくするためにイメージ図を描いてみました。

一般NISA投資イメージ

2022年と2023年分は新NISAへロールオーバーが可能で10年間非課税で運用できます。
2024年からは新NISAです。運用期間は5年間です。

インデックス投資を想定して年利回りは5%で計算します。税率は改正されそうな30%で計算しています。

年120万円を投資するケースで、各年投資後20年きっちり運用する前提で試算します

120万円を年率5%で20年間運用すると318.4万円になります。
それぞれ引かれる税額を計算しています。

積立NISAで投資する場合非課税枠に入れられない80万円分は特定口座での運用になります。20年運用後の税額は41.1万円
対して、一般NISAの2022年と2023年は新NISAにロールオーバーして10年間非課税運用後に特定口座に移管、合計20年運用後の税額は38.4万円
2024年からの新NISAでは5年運用後特定口座に移管して合計20年運用です。税額は51万円

一般NISAと新NISAの10年間非課税運用が少し有利に思えますが、ロールオーバーすることで2027年と2028年の投資枠が埋まってしまい非課税枠が使えません。トータルで比較すると積立NISAがかなり有利となります。
年間120万円と入金額が大きい場合でも積立NISAの運用期間MAXで比較すれば一般NISAは勝てないということになります。
2022年スタートの場合では、積立NISAを選ぶメリットは無いとした前回の結論と真逆です。

スタート時期と運用期間の長さで結果は変わる

積立NISAは長く続けるほど確かに有利になります。
しかし、現実として入金力がある人は一般NISAを選択するケースのほうが多いのではないでしょうか?気持ちとしてもっと早く結果を出したいですよね。
新NISAの制度延長を期待して一般NISAを選ぶことも悪くない選択だと思います。
僕は2017年分のNISA249万円分を2022年枠へロールオーバーの手続きをしました。2026年にもう一度ロールオーバーができますからトータルで15年間の非課税運用ができます。これが一番有利になります。スタート時期は大きく結果を左右します。

さらにつけ加えると、一般NISAの運用期間の5年では評価損となる可能性があります。これは防ぎようのないデメリットだと思います。
仮にマイナスとなる年があったとしてもNISA口座全体でプラスとなり非課税のメリットを活かせれば良しと考えるより他ないと思っています。
投資期間が短いと、評価損が出た場合カバーできないということになりかねず、特定口座のほうが良かったという可能性が高くなります。スタートが遅いといろいろな面で不利になります。

投資額とか、どちらを選ぶかということより、早く始めて継続することのほうがはるかに重要というなんだか当たり前の結論になりました。