浮動株数を把握しておくと取引が楽になります

持ち株のKeeper技研が8月10日に本決算でした。今回も非常に良い内容で翌日はストップ高となりました。その後3日ほど上昇が続きましたが、その後はまた大きく下げる展開となっています。
イナゴタワーと言っていいのかな?あぁ、またかと思いました。
高値に飛びついたわけではないので僕はどちらに動いてもOKなんですが、今回の下落がいつ終わるか浮動株比率を元に考えてみます。

浮動株比率とは

いまいち定義がしっかりしていないのですが、日々の株式市場で取引されている株式の割合とされています。一般的に浮動株比率が高いほど取引が活発になり良いとされています。
浮動株比率は会社四季報と東京証券取引所が開示しています。
と、ここまでは教科書的な内容です。しかしここまでの内容では使えない指標です。なぜなら開示されている浮動株比率が必ずしも実態を反映できていないからです。
Keeper技研は会社四季報では浮動株比率6.8%とされ195万株となってしまいます。取引実態としてあまりにも少なすぎると思います。(まれに1日で150万株取引されることがあります)
会社四季報では浮動株の定義が「1単元以上50単元未満の株主が持っている株式数」とされていて、機械的に算出されている数字のように思います。積極的に売買を行う機関投資家や大口の個人の株数が含まれていません。実態とかけ離れた数値が出ています。

知りたいのは中~短期で売買されている株の総数

浮動株比率を正確に算出することは不可能ですが、ざっくりとでも参考にできるぐらいの数値を自分で出してみます。
まずは通常は売買されない固定株を計算していきます。

Keeper技研の大株主

Keeper技研の大株主

大株主の中から通常取引されない株を合算していきます。経営者の資産管理会社、資本提携先の企業、役員の保有している株は固定株です。
(信託口)とある銀行は投資信託やGPIF(年金機構)、日銀などが株を売買する時に使われます。通常は浮動株に分類されると思いますが、僕は固定株とします。理由は銀行自身がキャピタルゲインを狙って主体的に取引しているわけではないからです。
名古屋中小企業投資育成も固定株です。合計は63%となりました。
残った37%が浮動株ではありません。個人株主が年単位で長期保有している株なども固定株とするべきだと思います。その割合は正確にはわかりませんが、肌感覚、想像にすぎませんが半分とします。
結果、Keeper技研の浮動株比率は18.5%となりました。発行済株式数から計算するとざっくりとした参考値ですが約500万株です。四季報の数値よりは使える数値だと思います。

Keeper技研6ヶ月チャート6ヶ月チャート

今回の8月の上昇の前に4月頭と6月頭にも600円ぐらい上昇しています。そのピークの後に利益確定売りによると思われるなべ底のように株価が下落している期間があります。そのなべ底となっている期間の出来高を合計すると220万株と290万株になりました。
ざっくりとですが浮動株の半分くらいが利益確定で売られて株主が入れ替わったのかなと考えています。
今回の上昇は約1,000円値が上がりました。600円の時よりもより多くの株が売られることになると思います。株価が下落した8月16日から27日まで出来高を計算すると合計370万株287万株(計算間違いをしていました)でした。
今回はストップ高して目立ったことで1日で何度も取引を繰り返すデイトレーダーも多数参加してきたかもしれません。それらの要因などで出来高が大きくなるなども考慮する必要があると思いますが、それでも今回の下落はそろそろ終わるのではないかと思っています。
注意が必要なのは利益確定売りによる下落が終わったとしても、その後の株価がどう動くのか、それはまた別の要因によるということです。


まとめるとKeeper技研の浮動株数は約500万株(予想値)だと思う。
過去の株価の動きと出来高から今回のストップ高からの下落はそろそろ終了しそう。
当たると良いね。

浮動株数を把握して取引のボリューム感を掴んでおくと値動きの理解度が上がります。自社株買いなどでもその影響度をぱっと頭で想像できます。
過去記事に価格帯別の出来高の使い方、5%ルールによる機関投資家の動向を知る方法の記事も書いています。

投資成績に差が付く上級テクニック!?価格帯別出来高の使い方解説
株の5%ルールを知らずして小型株に手を出すべからず!実例で説明します

 


ここから9月2日の追記です

予想どおり株価の下落が止まりゆるやかな上昇に転じました。そして、下落が終わった後の株価はまた別の要因で動くと書きましたが、その要因の一つです。

1か月チャート

1か月チャート、価格帯別出来高

8月12日からの3日間で3,860円より高値で240万株の出来高がありました。赤の丸で囲った部分です。ストップ高につられて高値で買われた株数です。この240万株がどうなったかです。その後の下落でかなり損切りさせられたと思いますが、16日以降の出来高推移を見ても全て損切りされたわけではなく、まだかなり残っていると思います。
特定の価格帯で大きな出来高ができた場合、その買われ方でその後の行動がわかります。ピークの高値で買ったのはまだ経験の浅い個人投資家です。イナゴさんですね。
儲けようと思って買ったのに買った直後から急激に下落して含み損に耐えながら株価が戻るのを待っている状態です。売りを我慢して利益を伸ばすことはまだできませんので、株価が戻れば買値付近で皆売ってきます。また高値で利益確定売りを逃した投資家も再び上昇してくれば売って来ると思います。出来高の多かった3,900円以上でまとまった量の売りが出てくることになると思います。この売りをこなさないと年初来高値には行けないということです。問題はどのくらい残っているかで、日々の出来高との関係で停滞がどのくらい続くか決まります。

9月17日追記

年初来高値を付けました。3,900円付近の停滞している間の出来高は決算後高値の出来高とほぼ同じぐらいになりました。出来高を見ながら推移を追っていましたが、8日ぐらいにはあと数日で上昇していきそうだなと思っていました。

KeePer技研9月17日チャート

3か月チャート

この後は、売り圧力は消えているので3,900円を大きく割って下がることは無いのではないかと思っていますが、9月月次を前に上にも動きにくい状況です。9月月次で1Qの予想が立ちますので注目です。