投資成績に差が付く上級テクニック!?価格帯別出来高の使い方解説

株投資を行っている個人投資家のどのくらいの方が価格帯別出来高を意識されているでしょうか?ある程度経験が必要で初心者のうちはピンとこない内容だと思いますが、この情報の意味するものがわかると株の値動きの理解がより深まります。
実際に投資しているKeeper技研を具体例に解説します。

価格帯別出来高の見方

僕はマネックスのチャートの「指標」メニューから価格帯別出来高を表示させています。1ヶ月間のチャートになります。

価格帯別出来高 1ヶ月

下段にに棒グラフで取引日ごとの出来高が表示されます。これはYahoo!ファイナンスや株探のチャートにも表示されていますので、皆さんご存知だと思います。
右側のグラフが価格帯ごとの出来高グラフとなります。価格帯別に見ると2,600円の出来高が一番多いことがわかりますね。ピンクのラインを引いておきました。

2,600円のラインにチャートが3回通過しています。6月5日の上昇時、6月9日から16日ぐらいにかけてのもみ合い期間、6月21日の押し目です。
チャートが2,600円を通過した日の出来高は下段のグラフで確認できます。6月5日の出来高が多く70万株ほど、他は20万株前後ですね。

このことから2,600円前後でこの株を取引割合は、6月9~16日のもみ合いの期間が一番高く、その次は6月5日の上昇時、6月21日の押し目の割合は小さいと考えられます。
デイトレードなど短期の投資もありますから、正確に計算できるわけではありませんが、株保有者のボリュームの大きいゾーンがどの価格帯にあり、どのように取引されたのかおおまかに掴むことができます。

買われ方は特に重要で、下落しながら買われた場合は含み損、逆に上昇した場合は含み益となります。その後の損切りと利益確定売りでは売り方が変わります。

状況証拠を積み重ね真相に迫る感じです

価格帯別出来高だけで何かを判断できるわけではありません。あくまでも判断材料の一つです。
大口投資家の大量保有報告書や変更報告書、信用買残数、浮動株比率などにも目を通していますし、決算などのIR情報も重要です。
これらを全て丁寧に見ていくことで取引に参加している投資家の全体像がイメージできるようになっていきます。

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それでは今度は3ヶ月チャートを見ます。

価格帯別出来高 3ヶ月

2,100~2,300円付近の出来高が多くなっています。この価格帯で保有している方が多いことがわかります。1ヶ月チャートで見た2,600円付近の取引は、個人投資家による利益確定の売りと考えました。個人の売りであれば長くは続きませんし、2,600円から大きく下がることもありません。実際もみ合いながら出来高は減っていき6月15日を底に上昇に転じていきました。価格帯別出来高を追っていくと誰がどんな目的で売買しているのか、想像がつくようになっていきます。

Keeper技研は2月10日の2Q決算で大きく下落しました。機関投資家の利益確定売りが原因だと思っています。決算内容は良かったのですが、明らかに異常と感じるほどの売りが続きました。株価は5月末ぐらいまで2,000円~2,500円を上がったり下がったりを繰り返しました。

僕は4月の末にKeeper技研を買い増しています。不安定な値動きは続いていましたが、2月の暴落時とは売りのボリュームが明らかに違ってきていました。
機関投資家による大量の売りは終了していること、信用買残が2月の半分に減っていたこと、期末の6月末がせまり上方修正などのIRを予想していたことなどから買うタイミングと判断しました。
幸い6月の高騰をうまくキャッチすることができました。

長期投資家がここまでチェックする必要ある?

僕は配当金目的の高配当投資を行っています。しかし、高配当銘柄だけでポートフォリオを固めてしまうと資産全体の成長があまり期待できなくなってしまいます。ですから、小型の成長銘柄を2~3組み入れることで安定した配当金収入と資産の成長を両立させたいと考えています。
高配当銘柄については分散が基本です。実際できるだけ分散して買うようにしています。
成長狙いの小型銘柄は分散はしません。ポートフォリオ全体の配当利回りが目標クリアできていれば、ここぞという良いタイミングがあれば同じ銘柄を買い増しもOKと考えています。

Keeper技研は株価が好調ですが、この銘柄は日々の上げ下げも大きく値動きが不安定です。ポートフォリオに占める割合が高くなってきたことで影響も大きなものになってきました。そうした事情もあって状況を常に把握しておきたいためここまで細かくチェックしています。
これは配当金と資産の成長という二兎を追うためには必要だと思っています。
他の銘柄については決算内容やIRをチェックする程度です。普通の高配当投資や優待目的の投資であればここまでやる必要は無いと思います。

それでは。何かの参考になると嬉しいです。