CB缶タイプのシングルバーナー 正しい選び方とガス缶の中身の違い

イワタニ ジュニア缶

先日「イワタニカセットガスジュニア」(以下ジュニア缶)を4本アマゾンで購入しました。過去に記事にしているイワタニジュニアコンパクトバーナーはすぐれたバーナーで長く愛用しています。ジュニア缶はカセットガスジュニア専用のガス缶になります。見た目は家庭用のカセットガス缶が短くなった形です。

イワタニジュニアコンパクトバーナー 使用歴20年超のユーザーによる詳細レポート!

キャンプブームの影響なのかCB缶タイプのシングルバーナーも人気になってきているようです。キャンプ系のユーチューブなどキャンプ歴が浅い方が多いためなのか?誤解も多いようなので記事にしてみます。
誤った使い方をすると危険でもありますので注意したいものです。

メーカーが指定しているガス缶を使いましょう

ジュニア缶は低温時対応ガス缶

ジュニアコンパクトバーナーで使用できるCB缶

(ジュニアコンパクトバーナーで使用できるCB缶 イワタニさんの公式サイトより)

ジュニアコンパクトバーナーで使えるガス缶はイワタニさんから3種類指定されています。
室内用カセットコンロなどに使われている一般的な「イワタニカセットガス」
低温下に対応した「イワタニカセットガスパワーゴールド」
小さいジュニア缶はパワーゴールドと同じ低温下対応です。キャンパーにあまり知られていないように感じます。

ガスの話

CB缶に使われているガスは3種類あります。沸点(気化する温度)に違いがあります。
・一般的に使われる安価なブタンガス(沸点が高い 0℃)
・低温に強く火力も高いアウトドアに適したイソブタンガス(沸点が低め -11℃)
・さらに沸点が低くハイパワーなプロパンガス(沸点-42℃)

イワタニのノーマルガス缶はブタンガス70%、イソブタン30%です。
低温下対応のパワーゴールド缶、ジュニア缶はブタンガス30%、イソブタン70%になります。
100均などでも販売している安価なガス缶はほぼブタンガス100%です。

低温下対応のガス缶は対応したガス器具にしか使えません

ちなみに他のアウトドアメーカーも低温下用途のCB缶を販売しています。
SOTOパワーガス ブタン+プロパンガス
ユニフレームプレミアムガス イソブタン95%
キャプテンスタッグCSガスカセットボンベ イソブタン ※実物を見たことがありません。
それぞれの公式サイトを確認しましたが、配合割合まではわからないところもありますが各社中身が違います。基本は低温下対応ガス、パワーガスはメーカー指定の純正使用が前提となると思います。自己責任になりますが、他社流用する場合はブタンガス100%のノーマル缶だけと考えておくべきだと思います。特にプロパンガスが含まれるガス缶の安易な流用は避けるべきだと思います。
アマゾンのイワタニジュニアコンパクトバーナーのページで「60cmぐらいの炎が1分くらい出て危険な目にあった」というレビューを目にしましたが、プロパンガスが含まれているSOTOパワーガスなどを流用すれば当然そうなると思います。

ノーマル缶では寒い野外では火力不足になることがあります。メーカーサイトには10度以下では使えないとありますが、たしかに体感としてもそのくらいから使えなくなることがあります。
10度を少し切ったくらいでも1人分のラーメンやコーヒーぐらいならなんとかなるのですが、4人分の鍋料理で火力が足りず失敗した経験があります。4人分の分量を沸かすためノズルを全開にしていくと気化熱でCB缶が凍るように冷えていきました。凍える手でガス缶を温めながら、寒冷時にノーマルガス缶を使うのはやめようと思いました。
使用するのはジュニア缶です。通常サイズの「イワタニカセットガスパワーゴールド」を僕は買わないようにしています。理由は家で使用しているイソブタン非対応のカセットコンロに装着できてしまうから。
僕以外の家族はガス缶の中身の違いなんて知りません。不在時にうっかり使用してしまうと危険ですからそれを防ぐために買わないようにしています。

ジュニア缶を使わないとガタつくことも

ジュニア缶に合わせて専用設計されているため、他メーカーのガス缶によってはサイズが合わず少しガタつくことがあります。あまり知られていませんがメーカーごとに?缶の太さに違いがあります。
ジュニア缶は外形がわずかに小さく作られてます。背の高いクッカーを使用する場合は気をつけておくとよいです。

ガス缶サイズの違い

(ジュニア缶と社外品のCB缶は微妙なサイズの違いがある)

イワタニジュニアコンパクトバーナーその他の注意点

メーカーが使用禁止している調理器具は使わない

小型で簡易なバーナーですから使えるクッカーは多くありません。底面の直径が16cmまで。それより大きなものは使用できません。また陶板やセラミック網など高温になる調理器具もサイズが合っていても使用不可です。高温によりガス缶が爆発する危険がありますので必ず守らなくてはいけません。(詳しくは取り扱い説明書を)

社外品の使用は要注意(遮熱板、バーナーパッド)

社外品のオプションがいくつか販売されて人気のようですが、基本的に全て必要無いと思います。
遮熱板は安全性を高めるということが表示されていますが、遮熱板を付けることで陶板やバナーパッドが使えるようになるとは考えないほうが良いと思っています。
あくまでも素人ユーザーの考えでしかありませんが、僕がそうした使い方をするなら対応したバーナーを新たに買い足します。

SOTO ST-310との比較

SOTO ST-310

(SOTO ST-310 メーカーの公式サイトより画像引用)

イワタニジュニアコンパクトバーナーとよく比較されるCB缶のシングルバーナー、SOTO ST-310です。
使用できる調理器具はST-310は19cmまでと一回り大きいです。火力もイワタニより強く五徳もしっかりしているので大き目の鍋も安定しそうです。
メーカーから溶岩石プレートや、燻製用スモークダクトも販売されています。遮熱板が標準で装備されていることもあり、幅広い調理ができます。風には弱そうなので対策が必要になりそうです。
レギュレーターが搭載されていることと、プロパンガスも加えられたSOTOパワーガスでイワタニジュニアコンパクトバーナーよりもさらに低温下性能が高そうです。
しかし、コンパクトさは比較すると劣ります。収納状態もいびつな形だし、イワタニのジュニア缶のような小さなCB缶も販売されていません。点火スイッチが使いづらい位置なのも残念です。

CB缶シングルバーナーの正しい選び方

利用シーンで選ぶのが良いと思います。

イワタニのジュニアコンパクトバーナーはジュニア缶も含めたコンパクトさ、軽さが利点です。風に強くキャンプ場よりも、釣りなどウインドウスクリーンを設置できない環境での使用に向いています。軽登山、ツーリング、釣りなどアウトドア全般で活躍の場が広いことが一番の魅力です。適合するクッカーはソロ用が中心で、料理を楽しむキャンプでは補助的な役割となります。

SOTO ST-310は対応できる調理器具や料理の幅も広くキャンプを主体として選ぶならこちらが最適だと思います。ソロキャンプ向きですが、2~3人分の調理にも対応できる能力があります。長時間の加熱調理でも安心感があり、本格的な料理にも対応できます。数人で料理を楽しみたいのであればこちらを選ぶべき。低温下でより安定していることもメリットになります。


イワタニのジュニア缶は近所のアウトドアショップでは見かけなくなってしまいました。昔はホームセンターでも販売していたのに、アマゾンでも時々在庫が無くなります。手軽さも利点であるCB缶バーナーですが…都会ならもっと入手しやすいのかな?
愛してやまないバーナーなので、ジュニア缶の供給が安定して続く事を願っています。