テンバガーは狙わない。そう決めた北の達人への投資

投資を始めたのは約10年前です。初めは投資信託のみで、2013年から現物の日本株を購入しています。イオンなどの優待株をいくつか買った後に、値上がり益を期待して成長株に投資をすることにしました。
いくつかの銘柄をピックアップし「北の達人」に決めて株を購入しました。2015年の6月のことです。

北の達人5年チャート

北の達人5年チャート Yahoo!ファイナンス引用

魅力的に見えた「北の達人」

「北の達人」への投資を決めた理由は、同社が地方の小さな会社の強みをよくわかっていると感じたからです。小さな会社は大手とまともに競っても、ほぼ勝てません。大手に無い強みを磨いて価値を高めていくことが必要なのです。
この会社は大きく伸びると製品を見てピンとくるものがありました。投資家としての見立てよりも、自営業として多くの会社と接してきた経験から感じたことです。他に投資先として比較検討していたのは「ワークマン」などですが、最も値上がりが期待できる銘柄として「北の達人」を選びました。
投資直後しばらくは足踏みがありましたが、IR情報を読みながら株価の推移を見守りました。

2017年に爆上げ!でもIRが未熟と感じて売却

17年2月期は好調で業績の上方修正などがあった記憶があります。株価は好調で数日連続してストップ高となりながら爆上げしていきました。
株価が上がったのは嬉しかったのですが、企業の姿勢に納得できないことがありました。IRに「テンバガー候補に選定されました」といったことまで掲載していました。株価を上げたくてしかたがないといった様子でした。
「自らイナゴを集めてどうするんだよ!」と思い強く不満でした。
他にも、株主優待制度が権利日直前での変更があり驚きました。贈呈品が自社製品となり変更内容については肯定できるのですが、 IR全般が非常に未熟だなと感じました。
株価はまだ上がると思いましたが、イナゴ祭りになるのは目に見えていたので全株売却することにしました。株価は買値から3倍になっていました。

北の達人保有期間チャート

僕が保有していた期間の株価です。あせって売りました。 株探より引用

株価のピークは売却から1年後

その後に発表された通期決算では当期純利益が+57.3%と大幅に増収増益となりました。さらに来期の予想業績も同じくらいの増収増益の予想となっていました。株価はさらに爆上げしました。株価は上がり続けピークをつけたのは僕が売却した1年ぐらい後でした。まさかここまで高騰するとは思っていませんでした。
でも、下落時にストップ安をつけならが下がっていくところなどは予想通りの荒い値動きとなっていました。
今、北の達人のチャートを見て、もう少し我慢して持っていればとか、せめて100株だけでも残していればと思わないわけではありません。少し心がざわつくところがあります。正直なところ僕も投資家として未熟だったと思います。初めて見る大きな含み益に利確をあせりました。僕が売却した17年3月の株価を5年チャートで確認するといかにショボい利確だったかわかります。今ならもう少しじっくり売り時を待てると思います。しかし、あの時に持ち続けていても必ず来る急激な下落を前にハラハラしながら毎日を送ることになったことは間違いないと思います。

安心して持ち続けられる銘柄を

短期間で大きく上がる銘柄は下がる時も早いです。ストップ安となれば売却もできません。毎日株価をチェックし続けるような投資はしたくありません。値動きの荒い銘柄に投資をするデメリットを感じました。
IRが未熟であることも会社を責めることはできないと思います。若い会社はそういうものです。あまりにもハイペースの成長で経験も足りなかったのだと思います。
とにかくこの経験で、僕は地味な銘柄を選ぶようになりました。

チャートが綺麗なことも大事

株のチャートで綺麗に右肩上がり、しかも長期間続くチャートの銘柄は保有していても安心感があります。
ガタガタのチャートは銘柄選びではマイナスとなります。過去に高値をつけた銘柄は塩漬している投資家がいて、上昇するごとに売りが出やすくなることがあります。
チャートの上昇はゆっくりでもよいので、形の綺麗な銘柄を選ぶことも心掛けておきたいです。