銘柄分析(1482) iシェアーズ・コア 米国債7-10年ETF(H有)

米国債ETFの為替ヘッジありETFの銘柄分析です。アメリカの債券ですが東京証券取引所で取引されている上場投信ですので日本株と同じように売買できます。
信託報酬は0.14%。年4回配当があり、2020年7月11日の配当金は1口あたり9円。年間配当利回りを計算したところ1.85%でした。
為替ヘッジ無しの(1656)iシェアーズ・コア 米国債7-10年ETFもあります。

現在、為替ヘッジの無いファンドであるeMAXIS Slim 先進国債券インデックスなどを保有していますが、アメリカ長期債券の為替ヘッジを考えてみます。投資初心者に難しい内容になるかもしれません。僕も投資初心者の頃は債券を全く理解できていませんでした。現在もまだ完璧ではありませんけど。

そもそも債券投資は必要なのか?

債券への投資は必要ないという方もいます。特に米国株はほぼ一貫して右肩上がりで上昇してきました。債券など買わずに、株だけを買い続けることで大きな利益を得ることができました。これから先も米国株の上昇は続くと考えるのであれば債券投資は不要ということになると思います。
僕はどのような状況になっても、まぁまぁ良い結果になることを目指しています。アメリカだけに頼らないポートフォリオで日本株の保有割合も大きいことから債券投資とリバランスは必要と考えています。

債券に期待することは株と相関しない値動き

「卵を同じかごに盛るな」と言われます。値動きの異なる複数の資産への分散投資がよいとされる例えです。債券は基本的に株とは逆の値動きになるといわれていますので、株が大きく下落した時には債券に持ちこたえて欲しいです。

アメリカ株 (1547)上場インデックスファンド米国株式(S&P500)との比較

S&P500との比較

5年チャートです。(1482)米国債7-10年ETF(H有)は2016年5月設定です
ヤフーファイナンスから引用以下全て同じです。

S&P500は2016年後半からプラスとなり値を上げていきます。2020年の新型コロナウイルスで大きく下落した後株価は回復してきているように見えます。
米国債7-10年は株価がプラスとなった2016年後半からからマイナスとなり株価の上昇にともないズルズルと下げています。新型コロナウイルスの下落時はじめは上昇するのですが、途中から急激に下げています。パニック時は株と同じように売られる状態です。このあたりが債券の分散効果が充分ではないと言われる理由なのかと思います。

今度は日経平均と比較してみました。

日経平均との比較
こちらもS&Pと同じような印象です。通常はほぼ逆の値動きになっていて分散効果ありに見えますが、パニック時は同じように下落しています。

(1482)米国債7-10年ETF(H有)はパニック時を除けば米国株、日本株どちらも分散効果は期待できるというのが僕の印象です。

今度は為替ヘッジ無しの(1656)米国債7-10年ETF・ドル円為替と比較します。

為替ヘッジ有り、無し、ドル円比較ドルは2018年は113円ぐらいでしたが直近は105円前後、円高へ動きました。グラフの緑色のラインです。
青のラインがヘッジ有、赤ラインがヘッジ無し。円高となりヘッジ有に有利に働くはずが、ほぼ全期間を通じてヘッジ無しのリターンが良くなっています。これは為替ヘッジのコストによるものだと思います。
為替ヘッジのコストはアメリカの短期金利と日本の短期金利の差になります。日本の金利は水面下レベルですのでコストは大きかったということだと思います。

為替ヘッジのコストは海外債券への投資では非常に悩ましい問題です。

アメリカも金融緩和で金利が下がってきていますから、これから先はヘッジコストも下がっていく方向なのかなと思います。
米国債ヘッジ有(青)のグラフとドル円(緑)のグラフがひっくり返したように上下対象の形になっています。債券価格は金利と逆に動きますのでドル円相場はアメリカの長期金利に強い影響を受けた動きになっていることになります。
アメリカの長期金利も下がってきています。基本的にドル円の為替変動は小さな値動きになっていくと考えています。

日経平均はドル円相場にも強く影響を受けます

米国債券と日経平均比較
日経平均(緑)・(1482)iシェアーズ・コア 米国債7-10年ETF (H有)(青)・(1656)iシェアーズ・コア 米国債7-10年ETF(赤)比較チャート

日経平均は米ドル為替相場に対して敏感に値動きします。為替変動の影響は米国債券に日経平均と同じ値動きとなる方向で影響します。比較チャートの値動きからも海外債券は為替ヘッジ有としたいところですがコストが悩ましい。

結局どうすべきかは結論が出せないです。そんな時は両方買うです。(1482) iシェアース・コア 米国債7-10年ETF(H有)を少し買ってみました。しばらく保有してみて保有割合を考えてみます。

国外債券への投資は投資信託という選択肢もあります。

為替ヘッジありの海外先進国債券型投資信託を探してみました。
(たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり> 信託報酬0.22%)
(SMT グローバル債券インデックス・オープン(為替ヘッジあり) 信託報酬 0.55%)
信託報酬は高めになりますが、ETFは売買手数料がかかることや年4回分配金が出るので税金もかかります。
リバランスのことなども考慮するとアメリカ国債だけにこだわらなければ、たわらノーロード 先進国債券も良い選択肢になりそうです。