銘柄分析 イオン(8267) 株主優待人気も株価は大気圏外へ

赤字転落も株価は上昇。説明のつかない株価

流通の大手、売上高は8兆円を超えています。本業のGMS事業は苦戦が続き、今期は新型コロナの問題もあり1Qは赤字転落しています。
その一方で株価は上昇。新しい生活様式でスーパーの利用が増え、株主優待が評価されて個人の買いが集まったのでしょうか?新型コロナ前の株価を超えて、直近では年初来高値をつけています。業績からは説明のつかない株価となっています。

イオン10年チャート YAHOOファイナンス引用

利益は金融とディベロッパー事業から

収益構造は金融とディベロッパーがメインとなっています。スーパーマーケット事業は売上高は大きいですが、利益率は低いです。
不動産(イオンモール)や金融(イオンフィナンシャルサービス)が稼ぎ頭。ドラッグストアのウエルシアホールディングスも業績が伸びています。

株主還元に積極的。お得すぎる株主優待はイオンをよく利用する人にとっては魅力的だけど・・・

株主優待で有名なのが、オーナーズカード。イオンでの買い物で提示することで保有株数によって3~7%キャッシュバックされます。このオーナーズカードとイオンのクレジットカードまたはワオンの組み合わせは、イオンでの買い物無双となります。「お客様感謝デー」5%offでも併可能です。オーナーズカードのキャッシュバック、カードのポイント獲得と合計するとかなりのお得となります。イオンをよく利用される方にはおすすめできる優待です。
しかし一方では利益率の低さを考えると株主還元をやりすぎのような気もするのですが・・・
株主優待が大きく取り上げられる銘柄ですが、配当性向は100%を超えています!利益を超える配当続けており、自己資本比率は10%を割り込んでしまいました。負債も多く有利子負債倍率は2.86です。普通であれば怖くて投資できない数字が並んでいます。
財務についてはまだ心配するレベルではないと思いますが、今期は新型コロナにより業績見通しも厳しい状況です。株主還元について今のところは変更は無いようです。

イオンモール宮崎のイオンラウンジ 利用の条件とサービス内容、メリット

今から投資は?子会社も一考の価値あり

今の株価での投資を考えると迷います。長期保有で株主優待を考慮すれば買いもありかもしれません。少なくとも減配の懸念があること、可能性は低いでしょうがもし優待改悪となればその内容によっては大幅な下落がありえます。
端的に言うと優待は魅力的だが買い判断は「よくわからない銘柄」です。
あくまで投資家個々で判断すべきですが、買うにしても優待目的の100株に限定しておくのが良いと思います。
イオンをあまり利用しないのであれば、業績の良い子会社を狙うという戦略も一考の価値ありだと思います。

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イオンという会社について、あくまで個人的な印象

株主還元は常識を逸脱しているレベル。配当も継続性に長年疑問を持ちつつの保有でしたが、2014年に購入して以来充分以上の恩恵は受けてきました。
還元については株主だけではなく、従業員や地元団体に対しても「幸せの黄色いレシート」など積極的な気がします。この会社の信念ではないかとも思っています。
子会社については、多数の役員を送り込んで経営を主導したり、強硬に改革をせまるなどの手段はとらないようです。子会社が赤字経営であっても自主性を尊重の姿勢に見えます。
株は買収にまつわる争いや、経営主導権をめぐる争いなどが起こるケースがあります。イオンもM&Aに積極的ですが、争いごとに縁遠い会社というイメージなのです。
イオンモールを中心にアジアなど海外展開をしていますが、海外で大きく成功するのは案外こんな企業なのかもしれないと思いつつ、期待しながらのんびり100株保有継続中の銘柄です。